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クリックで救える命があること
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クリックで救える命がある。
医療法人社団健翔会わたなべ内科クリニック
 糖尿病の話

■糖尿病の話

  ・・・こちらでは毎回、糖尿病についての情報・知識等を提供していきます
第6回 「食後血糖上昇は心筋梗塞のリスク」

 「ああ、明日健診だから朝飯なしで行くんだった。そうだ、血糖値が高いと人事部に何言われるかわかんないから晩飯も軽くしとくか・・・」

 こうした「努力」の結果、翌日の空腹時血糖が基準値内となって検査をすり抜けられた、という経験はありませんか?空腹時血糖が上昇するといよいよ糖尿病だなあ、というのが一般的な感覚でしょうか。
 しかし空腹時血糖が上昇する以前から、食後血糖の上昇している人が大勢いることが分かってきました。この食後血糖上昇が心筋梗塞のリスクに相関する、というのが今回の話題です。

 75グラム糖負荷テスト(糖尿病の診断に使われます)を使って、心筋梗塞で亡くなる頻度を検討した調査があります(Decoda Study)。
 この調査では、空腹時血糖上昇もしくは、糖負荷2時間値血糖上昇の程度と、心筋梗塞死の関係について検討をしています。調査では、心筋梗塞死の頻度は、空腹時血糖の上昇よりも糖負荷2時間値血糖の上昇に、より強く影響を受けることが報告されました。
 糖負荷2時間値血糖が日常生活での食後血糖に当たると考えていただければ、食後血糖の高い人ほど心筋梗塞の危険性が高いということになります。空腹時血糖が上昇して健診で引っかかる前から食後血糖は上昇していますから、糖尿病と診断された直後から、あるいは糖尿病予備軍といわれた時点から、皆さんの心臓は心筋梗塞の危険にさらされているというわけです。冠動脈疾患(心筋梗塞の前段階)患者の90%が糖尿病かその予備軍(国立循環器病センター)というデータも報告されています。

 日本人の疫学調査として1999年に発表された舟形スタディでも、食後血糖上昇が虚血性心疾患の危険因子であると報告されています。山形県舟形町の住民に糖負荷試験を行い、その後心血管イベントによる死亡率を調査した結果、食後血糖上昇者(IGT群)は、糖尿病患者に近い死亡リスクを持つことがわかりました。興味深いのは、空腹時血糖値異常(空腹時血糖値110〜126mg/dL未満)では動脈硬化のリスクが予知できないとしている点です。

 食後血糖上昇は糖代謝異常の初めのサインです。特に肥満、コレステロール上昇、高血圧などをお持ちの方は、空腹時血糖が基準値内だったからと安心せず、食後血糖を測定するようお勧めします。
 時間のない方は、食後の尿糖を調べるだけでも参考になります。

 思ったよりずっと早くから、あなたの心臓は狙われているようです・・・

バックナンバー
■ 第8回 「糖尿病と歯周病」定期チェックで口腔のお手入れを
■ 第7回 「糖尿病性腎障害」
■ 第6回 「食後血糖上昇は心筋梗塞のリスク」
■ 第5回 「インスリンを測ってみよう」
■ 第4回 「検査値をどう読むか-2」
■ 第3回 「検査値をどう読むか」
■ 第2回 「自己管理・治療選択で糖尿病合併症の予防を」
■ 第1回 「糖尿病」ってどんな病気?

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